いつまでも美味しい食事を楽しむためには、歯が重要になってきます。インプラントは失ってしまった歯を取り戻す方法として、かなり一般的になってきました。
私は11年間大阪医科薬科大学付属病院の口腔外科でインプラント外来を担当してきましたので、様々な症例にも対応できます。ただかなり状態によって差がありますので、まずは診断されることをお勧めいたします。
ここではメリットやデメリット、ブリッジとの違うなどをご案内いたします。
メリット
デメリット
インプラント
インプラントでは、人工歯根を埋め込んだ後、義歯をかぶせます。歯茎の状態にもよりますが、土台が安定するため、噛みやすくなります。
ブリッジ
ブリッジでは、両隣の歯を削り、両隣の歯となくした歯の義歯を上からかぶせます。
連結した人工歯を支えるため、両隣の健康な歯を削らなくてはならず、また、歯を支える歯根の数が通常より少ないので、その歯根には咀嚼時の負担が大きくかかります。
多数の歯をなくした場合には、この治療法はできません。
1)問診
インプラントを入れたい理由をお伺いし、ご要望に沿って、インプラントについてご説明いたします。また、それまでの歯科治療の経歴や、歯をなくした理由、その段階でご使用の義歯があれば、その義歯の具合など、歯についてもお伺いします。
2)検査
インプラント治療では外科的な手術が必要になりますので、
当院に完備しております歯科用CT撮影装置を用いて三次元的に分析し診断を行います。
また、当院のコンピューター シミュレーションソフトを使用することにより、歯肉の切開せずにインプラントを埋め込むこともできます。この場合、術後の痛み、出血、腫れなどが、ほとんどありません。また、手術後すぐに仮歯を入れることもできる場合があります。
3)治療計画
口腔内の模型を使って、治療計画をご説明いたします。ご納得いただいた上で、以降の治療を進めていきます。
4)一次手術
顎の骨に孔を開け、「フィクスチャー」という人工の歯根ボルトを埋め込みます。
5)治癒期間
手術後2 ~ 6ヵ月の期間をおき、骨とインプラントが結合するのを待ちます。この期間は、仮の歯を使用していただくこともあります。
6)二次手術
人工の歯を取り付ける準備として、歯茎を開き、埋め込んでおいたフィクスチャーの頭部を露出させます。
7)インプラント義歯の作製・装着
歯茎が治った段階で型を取り、インプラント義歯を作ります。これをインプラントに取り付けスクリューで固定します(他に、人工の歯をセメントにより固定する方法もあります)。
8)メンテナンスと定期検診
咬合審査、咬合調整を行い、補綴します。
口の中を衛生的に保つ必要がありますので、ブラッシングの方法などについて指導を行います。また半年に1 回程度、定期検診でインプラントや義歯の状態、噛み合わせを確認します。
ジルコニア オールセラミック インプラント:1本:440,000円(税込)